五月人形は大きく分けて、お子様の健やかな成長を願う魔除けの内飾り(鎧・兜飾りや鎧着大将飾り)と、立身出世を願う外飾り(鯉のぼりや武者幟)に分かれています。本質的にはそれぞれ意味が違うので、本来は両方飾る事が望ましいのですが、都市部などでは内飾りをメインとし、鯉のぼりは団地サイズ程度の小さなものにするという所もあります。
また、金太郎や神武天皇・鍾馗などのお飾りは、メインとなる鎧・兜の脇に一緒に飾る脇飾りとなります。鎧・兜の他にもう少しお飾りを添えたいという場合 や、親戚などの赤ちゃんにお祝いのお品を贈る場合には、一人のお子様に複数の鎧・兜があるのはあまり縁起が良くないこととされていますので、こういった脇 のお飾りを贈られては如何でしょうか。最近では、場所を取らないつるし飾りも人気があります。

飾りの形態ですと、屏風と台で飾る平飾りという伝統のスタイルと、ケースに入ったお飾りがあります。また、最近は飾台に高さを設け、中にお飾りを収納できるタイプも人気があります。
平飾りは昔からの飾り方ですので、鎧や兜はもちろん、屏風や弓太刀なども沢山の種類があります。予算の中で気に入ったデザインのお品を探したいという場合にも、選択肢が豊富にあることになります。
ケース飾りの場合には基本的には中身が接着されており、組立やお飾りのお手間を取らないという利点がある一方で、同時にそれは飾る楽しみが少ないということにもなります。
それぞれのスタイルに良さがありますので、お飾りする予定の場所や、収納場所のことも考慮してお選びになると良いかと思います。
鎧・兜にも色々な種類があります。
全身が揃った鎧飾りは見栄えがしますし、兜だけのお飾りも場所を取らず、種類も豊富にあります。また、鎧や兜は少々恐いという方には、可愛らしい鎧着大将飾りもお勧めできます。
鎧兜の中にはお子様が実際に着用できるように作られたものや、戦国武将の甲冑をモチーフとしたものもあります。